広田泉伝[5] ちゃぶ台写真展2016年4月
平成28年4月29日から5月8日まで「ちゃぶ台写真展」が開催された。期間中、成田駅前のハイエースが広田さんの宿舎になった。差し入れの山菜を「うまい、うまい」と言って食べてくれた顔が懐かしい。この時は吉川病院の作品展示会とも同時開催となったが、オープニング時の広田さんの挨拶が心に残っています。
「この写真展を通して、山形鉄道やおらだの会の皆さんとよりしっかりと付き合ってくれる仲間の輪が、少しでも大きくなってくれることを願っています。」「僕たちの仲間が『近くまで来たから顔を見に来たよ』と言えるような、山形の親戚みたいな関係であって欲しい」と。広田さん、123の会の皆さんとの“絆”のスタートだったのではないだろうか。
今回トークショウをお願いする米屋こうじさんが、鉄道ダイヤ情報2022年6月号に寄稿している。
「(広田さんの訃報を知って)思い出したのは朝の光に包まれた木造駅舎。山形鉄道羽前成田駅の旧駅務室が、彼の写真展会場だった。2016年5月のこと。話が聞きたくなって会いに行った。
彼の撮る写真は躍動感に溢れ魅力的だった。前向きで、一歩先を走り、自分に正直な生き方が羨ましかった。育った環境も、生き方も違うけれど、同じ時代に同じ被写体を追いかけた写真家・広田泉を生涯忘れない。」
【おらだの会】写真提供:米屋こうじさん
ちゃぶ台写真展で感じた思いは、こちからどうぞ
→ ちゃぶ台写真展の民俗学的考察?!:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)