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長井線リポート(30) 駅から街へ・街から駅へ

 西大塚駅から一緒だった乗り鉄風の二人が、待合室で缶ビールを飲みながら談笑していた。長井線での待ち時間の過ごし方には、こんな風に飲食しながら談笑できる場所が必要だな、などと思いながら駅舎を出た。

 

 駅の正面に2基のモニュメントがある。正面の立派な石碑は、平成14年のもので童謡「ないしょ話」の作者 結城よしを紹介するものである。写真はないが、その隣には「童謡(うた)と昔話(かたり)のまちかど」と題した平成20年8月3日制作の石碑がある。ホーム側には平成10年制作の「童謡のふるさと宮内」と書かれた看板があったが、この看板がその後の商店街運動のスタートになったのではないかと思われる。

 

 長井線で市街地と連坦する駅は少ない。ローカル線を交流の基軸にしようとすると、列車から降りた人にどのような時間を過ごしてもらうのか。駅から街に誘引するにはどうすれば良いのか。さらに地元の人に駅に来てもらうにはどうすればよいのか、などの課題がある。宮内駅はそんな取り組みを重ねて来たようで、学ぶことがたくさんあると思う。

 

 「童謡と昔話のまちかど」の碑には、「この小さな広場で皆さんが少しの間いこい、私たちの街の昔に思いをめぐらしていただくことを願っています」と刻まれていた。

2021.05.05
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