長井線リポート(25) 季節の中で想うこと
さて列車はバンガロー風の梨郷駅に到着します。1913年(大正2)10月26日、長井線が開業した時、梨郷駅は終着駅であった。軽便鉄道時代のホームは時庭なども含めて島式ホームが一般的だったというが、今、この痕跡を探ることは難しい。現在の駅舎は、1999年(平成11年)に改築されたものである。
2月、駅舎は雪に埋もれて、駅の玄関や窓には雪囲いの柵が見えていた。それから2か月後、駅舎は桜の淡いピンク色に包まれる。バンガロー風の駅舎から、可愛らしい花の妖精が出迎えてくれるような気がする。車窓からの風景を楽しむには、季節の中での暮らしを想うことも大切なのかもしれない。
30年前の梨郷駅はこちらをどうぞ⇒
http://samidare.jp/orada/note?p=log&lid=429854
2021.04.18