長井線リポート(9) 丸型ポスト復活物語
荒砥からの折り返し列車を待つ間、駅周辺の探検に出かける。今の荒砥駅は2003年(平成15年)4月に建替えられたものであるが、ステンドグラスからの光は、高い天井と相まって一瞬、教会に来たような錯覚を覚える。通路には昔の貴重な写真などが掲示され、駅資料館もあって楽しい時間を過ごすことができる駅である。
荒砥駅は、2002年(平成14年)旧長井駅と共に、東北の駅百選に選定されているが、駅の正面には国鉄の時代の痕跡が見つけることができる。1986年(昭和61年)の写真に写っている丸型ポストが、新駅にも残されているのである。実は、山形鉄道のHPにある写真では、駅前のポストは角型になっているのである。それが、建て替えの際に再び丸型ポストを設置したと思われるのである。
荒砥の方が成田駅においでになった時、「荒砥の駅ばぁ、あんげなあだらしぐしてしまってよぉ。」と語られたことがあった。けれどもこの地には、丸型ポストを復活させた人達がいたのだ。
ソコニ アルノニハ ワケガアル
ソコニハ ヒトノ モノガタリガ アルノダロウ
【おらだの会】古い写真は山形鉄道(株)提供。荒砥駅の角型ポストの写真は山形鉄道HPをご覧ください。
山形鉄道HPはこちらから⇒ https://flower-liner.jp/yamatetsu_history/arato/
2021.03.05