成田駅の宝物(23) 映画ロケの落し物?
2004年のスィングガールズをスタートに、フラワー長井線がロケ地となった映画やドラマはたくさんありますが、羽前成田駅がロケ地となったものをあげると、最近では中国ドラマの「十年三月三十日」と西村京太郎の「トラベルミステリー」があります。2008年に制作され、オースティン映画祭でグランプリを受賞するなど数々の賞に輝いた映画「lost & Found(ロスト&ファウンド)」もその一つです。
監督の三宅伸行さんは山形国際ムービーフェスティバル2006で準グランプリを受賞。そのスカラシップ(報奨)制度を活用して制作したのがこの映画だったのです。いろいろな人生を背負った人々が、「落し物あずかり所」で交差する深〜い物語です。落とし物あずかり所は、赤湯駅内にあるという設定で、その場所を示すのがこの貼り紙でした。
赤湯駅に貼られていたものが、何故、成田駅に残っているのだろう。もしかすると「この駅舎がいつまでも映画のように、人と人が出会いお互いの人生を温め合う場所であって欲しい。」というメッセージなのだろう、と勝手に解釈しようと思っています。機会がありましたら、DVDをご覧になってみて下さい。
【おらだの会】長井でロケがあった映画で確認できている最も古いものは、1965年の吉永小百合主演の「悲しき別れの歌」があるようです。
2021.02.21